橋田壽賀子ドラマスペシャル『妻が夫をおくるとき』

橋田壽賀子ドラマスペシャル『妻が夫をおくるとき』

橋田壽賀子ドラマスペシャル『妻が夫をおくるとき』

※こちらの番組の放送は終了致しました

「放送情報」

TBS 7月23日(月)
よる9時放送
公式サイトはこちら>>

「キャスト・スタッフ」

キャスト:
私(橋田壽賀子)(はしだすがこ)、岸本加世子、岩崎嘉一(いわさきよしかず)、大杉 連、倉石プロデューサー(くらいし)
中村梅雀、竹田制作助手(たけだ)、小泉孝太郎、石井ふく子(いしい)、薬師丸ひろ子
大原医師(おおはら)、神田正輝、和田利子(わだとしこ)、泉ピン子
脚本:橋田壽賀子
プロデューサー:荒井光明、遠藤正人
演出:荒井光明
医療監修:武本憲重

「みどころ」

橋田壽賀子が体験した実話をドラマ化
夫婦に必ず訪れる別れのとき、何を想いどう行動したのか?
「これ以上の苦しみはなかった」と自ら告白
妻と脚本家の狭間で揺れた“私”を描く自叙伝的ドラマ

脚本家・橋田壽賀子が「今まで生きてきた中で、これ以上の苦しみはなかった」と、
自らを振り返り、一人称で描く自叙伝的ドラマ『妻が夫をおくるとき』を放送します。
1989年、今から24年前に亡くなった橋田のご主人・岩崎嘉一氏との別れを綴ったこの作品は、登場人物も実名で登場します。
(当作品は2011年に執筆されたため、台本上は23年前、岩崎氏が59歳、橋田が63歳という設定)
当時、橋田はNHKの大河ドラマ「春日の局」の脚本に取り組みだしたばかり。一方、岩崎氏は1984年TBS退職を機に「大家族」をプロデュースしたと同時期、大病を患い、やっと克服して第2の人生を踏み出そうとした頃から描かれています。
冒頭で橋田が「人生にそれ以上の不幸と悲しみはないと思えるほどのどん底」と語る言葉からも、その当時の心境が伺え、そんな当時を描いた作品。
夫婦の絆とは何か? そして夫婦はどうあるべきなのか? 橋田の体験と物語を通して、多くの夫婦にご覧いただきたい作品となりました。

主演は、妻・橋田壽賀子役に岸本加世子、夫・岩崎嘉一役に大杉漣。そんな二人の様々な関係者を中村梅雀、小泉孝太郎、薬師丸ひろ子、神田正輝、泉ピン子という主役級の俳優が演じます。また、スタジオ内には、橋田と岩崎氏が過ごした実際の部屋を忠実に再現するほか、置物などは実際のものをお借りして撮影が行われました。
いずれ必ず来る“夫婦の別れ”をどう迎えるのか? どう向き合うのか? この作品を通して、なにか感じることがあるはず。ぜひご覧ください。

「あらすじ」

それは余りにも突然だった。
岩崎(大杉漣)が59歳、私(岸本加世子)※(=橋田壽賀子※以後、私)が63歳の秋だった。
岩崎が55歳で定年を迎えたと同時に、ある病気で大手術し、そのあとリハビリに1年以上もかかり、やっと夢だった畠作りをしながら好きな仕事をやりたいと、自分の会社も起こして東京と熱海での暮らしを始めた頃でもあった。
胸の痛みを訴える彼に、病院での検査を勧めた私だが、畠仕事を難なくこなす岩崎の姿からは大病の心配など微塵も無い。いかし、検査から帰った岩崎の口からは「左の肺に影があるらしいので、検査入院しろと言われた」と言う。
健康診断から3ヶ月の出来事で、もし癌だとしても手術で克服できると思っていた。病院への付き添いも、大河ドラマを引き受けた君は一日も無駄にしてはいけないと、岩崎から明るく断られていた。
そんなある日、珍しく東京に原稿を届けに行った私が、大河ドラマの制作助手、竹田君(小泉孝太郎)に岩崎の入院を伝えると、一緒に病院へお見舞いに行くという。
ほどなく、病院で明るく2人を出迎えた岩崎とは裏腹に、担当の大原医師(神田正輝)はご本人に検査結果を報告する前にと、残酷な検査結果が伝えられる。岩崎は手術できない癌に犯されていて、持ってあと半年だという。夫婦の運命を決めるには余りにも短い報告だった。
病気と戦うことも出来ず、延命しか残されていないと知った私は、岩崎に告知はせず、隠し通すことを選択した……。

「コメント」

【岸本加世子さん】
お話をいただいたとき、まさか自分が橋田先生役を演じるなんて信じられませんでした。
昔から、ご主人の岩崎さんにも、橋田先生にもお世話になり良くしていただいていましたが、まさか(岩崎さんが亡くなって)23年後に、こんなお話をいただくとは思いもよりませんでした。
ドラマの中でも描かれていますが、橋田先生に対して岩崎さんは「愛している」とか、優しい言葉は一切言わないんですけど、それでも岩崎さんの深い愛情がものすごく伝わってくるんです。
本当に心の底から素敵なご夫婦だと思っていただけるドラマになっていますので、ぜひご覧いただきたいと思います。

【大杉漣さん】
このお話をいただいたとき、僕でいいのかなと、正直、思ってしまいました。
橋田先生とご主人の岩崎さんとの、実際にあった話を忠実に再現したドラマなので、どう演じようかと考えながら、緊張した中で撮影が進みました。
 いろんなことがあった中でも、それでもお二人は“夫婦”だったという、僕自身も学ぶことがすごく多かったと思います。
 ぜひ、深いところで結ばれている“婦の姿”を、皆さんに味わっていただければ嬉しいですし、一人でも多くの方に観ていただきたいと思います。

【薬師丸ひろ子さん】
石井(ふく子)先生を演じさせていただきましたが、普段、役を演じているときよりも、なにか特別な思いがありました。
人間誰もがみな体験する“死”というものに対して、それを送る側、そして旅立つ人、人間が最後にどうあるべきか?
そんなことを考えさせられるドラマです。
最後に、自分がどう旅立つべきか?
そこには答えはないかもしれませんが、その答えがないという部分が、ドラマとして素敵な作品になっていると思います。

【橋田先生インタビュー抜粋】
主人はTBSで青春を捧げたような人ですから、そのTBSでこのような番組を作ることができるなんて、ものすごく喜んでいると思います。
伴侶を亡くしてどんなに辛くても、一生懸命、生きてさえいれば、その伴侶が守ってくれると思うんです。なのに、自分が沈んでいたりしたら、相手は喜んでくれないはず。
夫婦は、一緒には死ねないですからね、残った方は、亡くなった方のためにも一生懸命生きなければならないと思います。そんなメッセージを、この作品から感じていただけたらと思います。